2022年9月末のNYC旅行レポート、第三弾になります🗽
[911のグラウンドゼロ跡地にて。2022年9月29日]
今回は妹がNYCを離れるのに伴い、私も自分が住んでいたこの街に残してきた自身の過去エネルギーを回収すること、更には思い出深い場所を訪れる事が目的で、約10年ぶりにNYCにやってきました。
1990年代前半をこの街で過ごした私にとって、ワールドトレードセンターのあの双子ビルはNYCの象徴であり、マンハッタン島での場所確認の目安であり、自分が「今、NYCで生きているんだ💪」と気合を入れ直す・・・NYC自身の人格化したもののように思っていました。
この時代をNYCで過ごしていた人達にとっては、ほぼほぼ同じような感覚を抱いていたと思います。このビルがNYCの象徴で(エンパイアステートビル以上に)、これを見ながら「う〜自分は今、Big Appleにいるんだ〜!!」と武者震いwしていたのは私だけではありません。
だからこそテロリスト達が狙ったのでしょうし、NY住民だけでなくNYCを知る者達の心に深く傷を残したのです。私も感じていましたが、NYCに20年以上住む妹も「911の前後でNYCのエネルギーが全く変わってしまった」と言っています(ついでに今回のパンデミックでもまた、大きくシフトがあったように感じているそうです)。
私がまだ日本に居た頃、槇村さとるの「ダンシング・ジェネレーション」や「NYバード」、成田美奈子の「Cipher」を読んでNYCの風景や空気感に憧れましたが、とりわけワールドトレードセンターのビルが描かれている風景が、NYCに来た時実際の風景と本当にマッチしていることに身体が震える程感動した事を今でも覚えています。
あのビル(ノースタワー)最上階にあったレストランへも数回行きましたし、サウスタワー屋上の展望デッキへも出掛けています。911の4年程前に旅行に来ていた母親や叔母達とそのレストランで食事をしたのですが、その時窓から外を見て(直角なビルなので、真下まで見えます)足元から寒気がして物凄く怖くなった事がありました。「こんなところ(107階)から落ちたら絶対助からないな、ゾゾゾ〜😨」・・・まさか数年後にそれが本当になるとは思ってもみませんでした。
ちなみに私は高所恐怖症ではありませんし、その時まではこのビルに上っても特に何も感じていませんでした。設計者の日系アメリカ人ミノル・ヤマサキ氏自身が高所恐怖症だったそうで、ビル自体はそれを考慮した(フロアにいる人が高度による恐怖を感じないように)窓の設計をされていたそうです・・・にも関わらず、あの時だけ底知れぬ恐怖💧を感じたことが不思議でした。
2001年の事件以降では2006年くらいにバンド・ツアーでNYCへ来た時、工事現場のような状態に歩行通路がついた本当に『グラウンドゼロ』を思わせる現場に立ち寄っていまして、あまりの変わり様に呆然としました。それ以降、一度も出掛けることはありませんでした(怖かった😓)。
今回はモニュメントが出来て初めて訪れてみました。
確かに場所的には同じだと思うのですが、まるで次元が違う感じがして、私の知っていたNYCのあの場所ではないなぁ、と改めて思いました。ただ、このモニュメントは素晴らしく、水が絶え間なく流れ落ち続ける様が、その場のエネルギーを常に流している様に感じられて、とても清々しかったです。
私にとってのNYCに本当に別れを告げる事が出来たようにも感じられました😊
つい数日前、VRの番組に911で一番最後に助け出された方のドキュメンタリーが目に入り、興味を持って見てみることにしました。VRなので、まるで自分が学生時代だった頃のあのNYCに立っているような臨場感で思わず目眩がする程でした。確かに先月のNYCとは違う!!と強く思いましたです。
こちらその番組のトレーラーになります(英語):
私のNYCは、本当にあのビルの崩壊と共に終わったなぁ・・・と今回、改めて感じたのでした。
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